旅とごはんと日々の記録。

ねこを飼っています。

ねこの話 その2 文豪とねこ

SNSを眺めていたら「めちゃくちゃ犬抱いてる川端康成」の投稿に国内外の文豪と動物の写真が大量に引用リポストされていて眼福。(写真は旅先で出会った美しい野良ねこ)。こういう投稿だけ眺めていたい。

それぞれの文豪によって、ねこが恋人にも孫にも相棒にも戦友にもルームメイトにも見えて興味深い。物語をゼロから生み出す文豪たちには人語を介さない同居人が必要だったのかな。

 

ねこ飼いには「一緒にいるうちにねこの言っていることが分かるようになる」という人も多いが私はそう思えない。

餌入れの前で鳴いてれば(腹減ったのかな)、扉の前で鳴いてれば(開けてほしいんだな)くらいは察しがつく。が、それ以外はさっぱりわからん。ねこって基本は無表情だしね。

うちの娘はあまり鳴かないので、なおさら。夜中にあおーんと鳴いてても何がしたいんだかわからん。のでとりあえず抱っこして布団に持ち込むけど、そのまますやすや寝る日もあるし、ズバッと布団から出ていってしまう時もある。

ただ、私が落ち込んで布団かぶって泣いてれば顔を舐めにくるし、高熱で苦しんでれば私の隣にケツくっつけて一緒に寝てくれる。それが夏でも。

でも人語はしゃべってくれないのでね。何を思ってそうしてるかはやっぱりわかんない。でもその無言の寄り添いが確かに私を生きさせてきた。

ねこが人語を喋れたら、と思うときもあるし、ねこが人語を喋れなくてよかった、と思うこともある。勝手だね。

 

でも、いつの日か虹の橋で再開した時には、娘と人語で会話してみたい。私がねこ語をしゃべるのでもいいよ。